お久しぶりです、いずみのです。まず前回の記事に関して、Taichiroさんからのメッセージがあります。
どもTaichiroです。前回の雑記は大好評だったようで、色々ありがとうございました。かなり多方面で話題にしてもらったようで、一日で5万アクセス以上ありましたよ! 妹もご満悦ですw 雑記はちょこちょことゲリラ的に更新していく予定なんで、今後もチェックしてもらえれば。
それと、こんなアクセス過多サイトを月額90円で維持させてくれている「忍者ツールズ」さんにはホント感謝です! 無料版もあるので、これからサイトを作ろうと思う方や、引越しを考えている方には個人的にオススメしておきます。
アレの反響は実際スゴかったですね(笑)。 さて、今週はマガジン本誌の『魔法先生ネギま!』が休載ということで、いつもの各話特集の代わりに、特別記事をアップしようということになりました。 前回はTaichiroさんによるバカネタ企画でしたし、バランスを取るためにも今回は(いずみのによる)グッと本格的な漫画論を語ってみたいと思います。 といっても、基本的には「ネギま!が2倍面白くなる!」というのがこのサイトのコンセプトですので、難しく考えずに、「こういう楽しみ方があるんだなぁ」という程度に読んでやってください。 付け加えて言うと、今回の記事は「ネギま!」だけではなく「漫画そのもの」の話でもあるので、ネギま!以外の漫画を読む時にも参考になるのではないかと思います。ネギま!の読者以外の方にも読んでみてほしいですね。
■ 「ネームが面白い」ってどういうこと?
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ネーム ・・・ 漫画の設計図のようなもの。「絵コンテ」とも。簡単なコマ割りや絵の構図、台詞などがページごとに指定されており、その指定に基づいて漫画家は漫画を描いていく。漫画家が編集者と打ち合わせする時にも活用される。 漫画業界では「ネームが漫画の面白さを決める」とは良く言われることなのですが、では良いネーム、悪いネームというのにはどういう違いがあるんでしょうか? また、それはどう見分ければいいんでしょうか? その判断基準には様々な要素があり、読む側のセンスが問われる所だと思います。漫画を読むのがうまい人(編集者や評論家など)、というのは、ネームを読むのがうまい人だとも言えるでしょう。 最近は漫画評論も活発なので、色んな視点から「ネームのうまさ」を分析しようとする論考も存在するくらいです。ひとつひとつ説明すると、本気で何冊もの評論本になってしまうくらいだと思います。 そこで今回は、「コマの中のベクトル」「右、左の描き分け」という要素に絞って、ネームの読み方を前後編で紹介してみたいと思います。これは完全にぼくの持論で、オフ会なんかで披露する「持ちネタ」のひとつなのですが、ネットで公開するのはこれが初めてです。 その持論を、簡単に重要ポイントをピックアップしてみると以下のような感じになります。
* 漫画のページには「右から左へと流れる“視線の力”がある」 (前編)
* 右→左は「速く」、左→右は「遅い」 (前編) *
右側にいるキャラと左側にいるキャラの違いは? (後編) *
漫画の会話は「主導権の奪い合い」 (後編)
この前後編の記事では、読み終えた人に「ネームレベルで漫画を読み込む」というワザを身に付け、漫画オタクとして(?)一歩レベルアップしてもらえたら……というのが狙いです。
ネギま!の面白さや、読みやすさを決めているのは、やはり「ネームのうまさ」です。 単純にネギま!の絵やストーリーを追っ掛けるだけでなく、その「ネームのうまさ」を読むことができるようになれば、作品を何倍も楽しく味わうことができるようになるでしょう。(逆に「ヘタな所を指摘して楽しむ」という、ちょっとイヤな読者にもなれますが(笑)。)
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漫画のページには「右から左へと流れる“視線の力”がある」
さて、漫画を読む日本人なら全員無意識的に行っていることなのですが、日本の漫画は「右→左」という順番で読んでいくことになります。 それはもちろん、漫画の「台詞」が「左読みの縦書き」で書かれているからです。それに従って、ページをめくるのも「右→左」という順番で進んでいくことになります。 これを単純に映画に喩えた場合、横長にズラーーーーーーーーっと並べられた場面を、カメラで「右→左」の順に映していく形に似ています(映画用語では「カメラを左にナメる」と言う)。横スクロールのアクションゲームにも似てますね。 映画でこういうことをやると、視聴者は「カメラと一緒に横移動している錯覚」を味わうわけですが、漫画でも同様のことが起こります。 つまり漫画を読み進めている内に、読者は「右→左」へと流れていく「視線の力」を錯覚するのです。「実は、読者は横移動しつづけるカメラのようなものなのだ」と考えると解りやすいでしょう。読者が特に意識していなくても、自然とそういう感覚を持って読んでいるハズです。 この「横移動する視線の力」を徐々に加速したり、急ブレーキをかけたりする技術が、漫画表現における「演出」のひとつだと言えます。 「グイグイ続きを読みたくなる」「ハッと絵に集中してページをめくる手が止まる」という現象も、そういった演出による意図的な効果なのです。 ■ それでは実際に、画像を交えながら解説していきます。できれば参考資料として、単行本の8巻と9巻を手元に置きながら読んでもらいたいので、持っている人は用意しておいてください。 「視線の力」を効果的に利用することで、漫画には一定の法則が生まれます。その代表的なもののひとつが、 ・
人や物が勢いよく動く時は、必ず右から移動する というベクトルの法則です。もしこの法則を破った場合、読者には違和感が生まれてしまいます。具体例を挙げてみましょう。 これは9巻72話の8ページ目の一部ですが、これの一部(上のコマ)を左右反転してみます。するとどうなるでしょうか。 反転前はスムーズに移動していた生徒達が、なんとなく「頑張って走っている」ように見えてこないでしょうか? ランニングマシーンの上を延々走らされているような錯覚も受けるかもしれません。走っている格好をしていますが、なかなか前に進んでいるように見えないのです。 どっちかというと、「人間ではなく、下の地面の方が素早く動いている」ように見えてしまう絵でしょう。でも、反転前はちゃんと「人間」が素早く動いているように見えますね。 絵自体はまったく同じなのに、です。なぜ同じ絵なのに、これほど印象が違ってくるのでしょうか? それは前述した「横移動する視線の力」に秘密があります。 このように、「右→左」の流れにはコマの中の動きを加速するような効果があるのに対して、逆の「左→右」の流れにはコマの中の動きを押し戻すような効果が存在します。これは、読者の視線が「右→左」の順に横移動し、ページをその順番でめくっていく動作と同調しているためです。 この効果を、仮にぼくは「見えない水流」とか「ページ内の風圧」と呼んでいます。川の中を泳ぐ魚のように、ページの中の物体は水流に流されるようにスイスイ進んだり、流れに逆らって一箇所に静止したりすることに似ている、ということが、感覚的に理解してもらえるでしょうか。 うまい漫画家は、この「横移動する視線の力」=「水流」を感覚的に意識しながらネームの構図をイメージしているのです。(それができていないと、変な構図になってしまいます。) また、「右→左」の動きは読者がスムーズに理解することができますが、逆の動きは読者が理解するのに時間がかかってしまう、という特徴もあります。
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青矢印:
コマの中(台詞と絵)を眺める順序
赤矢印:
絵の動きを理解して追っかける順序 |
こうして図解すると解りやすいと思うのですが、「右→左」の動きは「台詞と一緒に絵の動きを一気に追える」のに対して、「左→右」の動きは「台詞と絵を一通り眺めてから、改めて絵の動きを追いなおす」という二度手間が必要になります。 「左→右」の動きは効果的に使えば「じっくり観察しないといけない印象的なシーン」を演出することができますが、失敗すると「単なる読みにくい漫画」になってしまいます。 (例えば、フキダシの数が多ければ多いほど「台詞と絵を一通り眺める手間」がかかってしまいますから、それだけコマ全体の動きがフキダシに引きずられることになります。「左→右」の動きを演出したい場合は、フキダシの数を減らすのが模範的な手法だと言えるでしょう。) こういった理由から、漫画では「コマの中で動いているものは、右から左へと動かす」のが基本原則となっています。ネギま!でも何でもいいんですが、ちょっと適当なアクション漫画をチェックしてみてください。ほとんどの漫画が「右→左」の動きを基本にしているハズです。
■ 右→左は「速く」、左→右は「遅い」 しかし、ここまではまだまだ「基本」です(笑)。この基本原則を応用して、どんな演出が可能なのかを段階的にチェックしていきましょう。例えば、わざと「左→右」の逆方向に動かすことによって生まれる特殊な効果、というのもありうるわけです。 次は、同じく単行本9巻の80話を参考資料にします。コメディや人間ドラマが中心だった9巻で、突然アクションの要素が加わる回です。 ・
注意! ここから先の画像は「漫画の一部分を切り取ったもの」になりますが、できるだけ「一枚絵」としてパッと全体を眺めるのではなく、漫画を読む感覚で「右から順番に」視線を動かして眺めていってください。
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まず1ページ目のひとコマ目。右向きの飛行船が登場しますが、これは「水流」の逆向きの動きですから、「ゆっくり動いている」ように見えます。飛行船が勢いよく動いてても変ですから、これは自然な演出です。 |
次に、1ページ目下部のコマ割りです。クラスメイト達は水流に沿って右から左に向かって歩いています。流れ的にスムーズな動きが連続しています。
そして最初の効果音「ゴン」は何かが右側から出現して左側へ消えていった音、次の「ガィン」は右側から出現したものが障害物にぶつかって跳ね返った音、そして「バンッ」はまた別の何かが右→左へと高速移動していることを表しています。 細かく分析していきましょう。「ゴン」のコマの絵を一枚だけ見てみれば、「折れたパイプ」が描かれているだけで、その「パイプを折った何か」がどういう動きをしたのかまでは描かれていません。「パイプを蹴って右上に跳んでいった」のかもしれないのです(というか、元々折れていたパイプがいきなり爆発したようにも見えます)。 また、「ガィン」のコマでは「街頭をヘコませて右上に消える影」が見えるだけなんですが、読者はなんとなく「この影は右側から出現して、柱にぶつかって跳ね返ったんだな」ということが理解できます。でもその過程はやはり描かれていません。 「バンッ」のコマは比較的ストレートな描き方をしていて、パッと見ても「右→左」の動きをしていることが理解できます。非常に素早い動きをイメージさせる構図です。 この、「実際に描かれていなくても、なんとなく動いている方向が理解できる」というのも「水流」が生む効果なのだと思ってください。 漫画のコマの中に描かれる物体は、基本的に「左に向かって流れる力」の影響を受け、左向きに移動したり、左側にある障害物にぶつかって跳ね返ったりするように見えるのです。 最後のコマは「手前→奥」の動きが描かれていますから、ここまで加速してきた「右→左」の勢いを一旦緩和していることになります。そしてここからページをめくって表れるのが……、 この見開きなのですが、ここの1コマ目では「左→右」と、反対方向にキャラクター達をジャンプさせることで、フワリとした浮遊感を出し、映画でいう「スローモーション」的な効果を出していることが分かるでしょうか。 これが前述した、「じっくり観察しないといけない印象的なシーン」を演出した成功例だと言えるでしょう。自然と、読者はコマの中の時間がスローモーになったような錯覚を覚えます。 その後(2,4コマ目)では再び「右→左」の動きに戻り、スピード感を改めて加速しなおしているのも自然な演出です。 更に次のページでは、また方向が逆になります。 (4ページ目) これは、見ての通り「敵の動きに邪魔されてスピードが鈍くなる表現」をしていることになります。つまり、「見えない水流」の押し戻してくる力が「邪魔する敵」の形を借りて絵に描かれていると言ってもいいでしょう。 この「押し戻してくる力=水流」を強引に突破することによって、キャラクターの力強さのようなものが読者に伝わるようにもなっています。 これも試しに左右反転させてみましょう。なんとなく頼りないアクションになりました。キャラクター(=水流の方向)を突破していった敵の方がむしろ強そうにも見えます。
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その次のページと、次の次のページは「左側から接近してくる敵を、右側から攻撃してやっつける」という基本に戻っています。その方がスピーディに読めるからです。 |
(「右→左」の攻撃。6ページ目) 飛んで9ページ目の「ヒキ」となるコマ。敵サイドは左側から、主人公サイドは右側から移動しています。 ついで10ページ目のアクションですが、下図を参照してください。上のコマでは「左→右」の静的な動きを描いて「浮遊感とスローモーション効果」を演出している(最初の見開き絵と同じですね)のに対し、下のコマでは「右→左」の動的なスピーディさを表現していることになります。 (左→右。スローモー)
(右→左。スピーディ) なんとなくですが、上のコマは2秒くらい?の時間が経っていますが、下のコマで描かれている時間は0.5秒?といったところ。 この二種類のコマは、頭の中で「見えない水流」をイメージしながら読むと、より一層キレイな動きに見えると思います。 また、上のコマでは「動線(効果線)」が使用されていませんが、下のコマでは動線で勢いを付けているのも、「水流によって生まれる効果」をうまく利用している証拠です。この二種類の絵を、もし構図の左右を反転させたり、動線の使い方を逆にしてしまった場合、上のコマは「なんとなく速く」、下のコマは「なんとなく遅く」見えてしまうハズです。それでは演出が矛盾したことになります。 11ページ目ではネギのアクションが描かれていますが、ネギは逆に「右→左」のスピーディな動きをしてから、「左→右」のスローモーション的なアクションに繋いでいます。順番が逆なだけで、やっていることは10ページ目と同じです。 (右→左)
(障害物で反動を付け、左→右) ……というように、漫画のアクションには、こういう一定の法則があることが解るんではないかと思います。また、面白いのが、12ページ目のひとコマです。 この「え」「お」というコマは、「左側で待ちかまえていた相手に向かって、突進しようとしたキャラクターが立ち止まる」というアクションを描いたものですが、どちらのキャラクターも同じようなポーズを取っており、背景も左右対称で、動線も一切ありません。足元のエフェクトの描かれ方も、大きさがちょっと違うだけで大体同じです。 つまり、一枚絵としてのレベルでは、この二人のキャラクターは特に描き分けがされていない、と言ってもいいでしょう。 では、このコマだけ左右反転してみます。 こうすると、「右側から出現した男に対して、左側のキャラクターが後ずさっている」絵に変化してしまったことが分かるでしょうか? しかし見ての通り、絵の構図自体は全く変化していません。ただ、レイアウトの左右が違う、というだけでこういう「変化」を生み出せるのが「ネームの文法」というものであり、日本の漫画の特徴なんですね。 この「ネームの文法」をうまく操れるか操れないかで、漫画の面白さ(の一部分)は決定してしまいます。 ■ ここまでの内容を整理してみましょう。いちいち「右→左の動き」、などと書くのも面倒なので、左向きの動きを「順流」、右向きの動きを「逆流」と呼ぶことにしましょうか。
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順流 ・・・ 速い、鋭い、軽快、動的、勢いがある、流れに沿った動き、スムーズ ・
逆流 ・・・ 遅い、鈍い、重厚、静的、弱い or
力強い、流れに逆らった動き、ラフ ・ 順流は逆流よりも「強く、速く」見えるのが基本(※応用による変化あり) 順流に動くか、逆流に動くかということには、これだけの「意味」が内包されていると考えられるわけです。詳しく書くとキリが無いので割愛しますが、まだまだ特別な意味が隠されています。漫画って複雑です。 ひとつだけ、逆流の要素として「弱い
or 力強い」と挙げた、細かい演出の違いを解説しておきましょう。逆流の動きは「水流に押し戻される動き」であるため、基本的には粗雑な、ゆっくりとした動きに見えてしまいます。 (8巻70話
※左右反転) これは小太郎の気弾攻撃をわざと反転させて逆流に直したものなのですが、漫画としてページをめくりながら読むと、やはりどこかトロくて弱々しい感じになってしまっています。 (8巻70話) 一方、こっちはヘルマン卿の悪魔パンチ(反転無し)。逆流ですが、豪快でスピード感のあるアクションになっています。この違いはどこから生まれるんでしょうか?(絵自体の迫力が違う、という点は置いておいて) 答えを先に言ってしまうと、「アクションの結果が描かれているかどうか」の違いです。小太郎の攻撃はまだ何にも当たっていないので「強いのか弱いのか良く分からない」のですが、ヘルマン卿の攻撃はコマの端まで届いてその威力を発揮するところまで描かれています。 つまり前者は「水流に押し戻されつつある途中経過」を描いたカットであるのに対して、後者は「水流を既に突き破って目標に到達した結果」を描いたカットなのです。そうすることで「水流を突き破るほど力強い攻撃だったんだな」、という感覚を読者に与えられるわけですね。 (8巻70話) 全体的に、ヘルマン卿の攻撃は「コマの端まで突き破る」ように描かれ、威圧感が強調されています。これがもし「コマの端の手前で止まる」ように描かれていた場合、「逆流」効果によって威圧感も低下するハズです。 (※右端をトリミング) 更に面白い実験をしてみましょう。小太郎の気弾の右端をトリミングして、「コマの手前で止まる」カットをムリヤリ「コマの端まで突き破る」カットに修正してみました。少しだけ迫力やスピード感が増した気がしませんか? 次の画像も、9巻80話6ページ目のひとコマ(ネギが敵に向かって「魔法の射手」を撃ったシーン)を、実際に左右反転させてみた具体例です。上が反転前、下が反転後。 この絵は「対象に命中する手前で止まる」動きを描いたものですが、上のコマは「直後にこのまま命中しそう」な勢いが予感されるのに対して、下のコマは「ゆっくりしてて、避けられそう」な遅さが少しだけ加わります。 また、視点を変えて見てみましょう。この「敵」が左側(=進行方向が逆流)に描かれている場合は「反応が鈍くて、命中するまで動かなさそう」に見えるのに対して、右側(=進行方向が順流)に描かれた途端に「素早く反応して避けそう」に見える、という印象の違いも発見できます。 順流は逆流よりも「強く、速く」見えるという法則がここでも働いていることが解ります。 仮に命中した場合のことを予想しても、上の光線が「鋭い感じ」、下の光線が「重い感じ」という微妙なニュアンスの違いが生まれるのも面白いところです。
■ あとがき
「前編」を締めくくる前に、大事なことを注意しておきます。今回は、画像サイズの都合上、コマのひとつひとつを部分的に切り取って「流れの力」を説明していきましたが、本来、漫画とは「コマとコマの間の繋がり」こそが一番大事とされています。 例えば、順流のコマを連続させて流れの勢いを加速した直後に、逆流のコマをいきなり置いて迫力を出す……といった、漫画全体の「コマとコマのコンビネーション」に注目した方が面白いんですね。 さすがにそこまでは詳しくネットで説明しきれないので、実際に色々な漫画を読んでみて、コマ割りの妙を発見していただけたら、と思います。 さて、「前編〜コマの中を流れる力〜」は以上です。ネームをレイアウトという視点から読む面白さが少しでも理解していただけたでしょうか? それとは別に、もし漫画家志望者さんの参考になったりするとかなり嬉しいですね。 勢いとスピード感のある構図、勢いは無いけど印象的な構図、などを見分けられるようになったら、漫画オタクとして(?)上々だと思います。 次回は、「後編〜コマの左右の立場〜」を、間を置かず更新する予定です。お楽しみに。 この記事は、参考文献として『マンガの読み方』の一部(特に夏目房之介氏による記事)を参照しています。内容的に被った部分はありませんが、押さえる必要のある基礎教養、ということで。
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■ 今日のネット記事&イラスト紹介 (担当:Taichro)
* ハピマテ関連
・ 最新「ハピマテ」はオリコン4位:
オレンジレンジ強すぎw これは勝てないかと。
・ 6月度 ハピマテ ランクイン動画補完:
ズームイン朝のスルーっぷりが熱いw
・ 『魔法先生ネギま!マキシシングル累計100万枚突破!!』:
これは純粋にすごいと思う。
・ 魔
法先生ネギま! 5月度OPテーマ ハッピー☆マテリアル [MAXI](AA)
* アニメ関連
・ 最終話エンディングのハッピーマテリアルは豪華32人: 賛否両論のアニメですが、これは楽しみ。
・ 24話の笑えるキャプ解説:
こういうの大好きw
・ 魔法先生ネギま ! 麻帆良学園中等部2-A Magic 1 (初回限定版) (AA)
* PS2「魔法先生ネギま! 2時間目 戦う乙女たち! 麻帆良大運動会SP!」関連
・ 新スクリーンショット(Game Watch):
のどかのこのすごい表情シーンに新たな謎シチュが!w / 台詞で隠されていたゆーなの胸もご開帳!w / いいんちょがネギをっ!!!
・ 魔法先生ネギま! 2時間目 戦う乙女たち! 麻帆良大運動会SP! 金メダル版(AA)
* GBA「魔法先生ネギま! プライベートレッスン ダメですぅ 図書館島」関連
・ 公式サイト:
画像たっぷりあります。
・ GBAネギま!『ハルナはいらない子?』:
ナイス突っ込み!w
・ 予約特典「麻帆良学園の夜」、のどかの悶えっぷりレビュー(想像図付き):
想像図がエロ杉ww
・ 魔法先生ネギま! プライベートレッスン ダメですぅ 図書館島 予約特典8cmCD 「麻帆良学園の夜」付き(AA)
* その他ニュース
・ うぱーのお茶会:
最近ネギま!関連記事が急増中! ファンは毎日チェックしてもいいかも。
・ 「もうしま」の西本先生が、再び赤松先生を取材(6月12日 ):
今度はどういう路線で行くのか今から楽しみ。
・ イレギュラーエレクトロン:
「村上夏美祭」開催中。 e-SCAPEGOATのm-hiroさんをゲストに迎えた「イレギュラーエレクトロンラジオ」も17日(金)PM23:00より放送。ネギま!ネタもあるようなので、聴いてみようかなと。
* イラスト
・ hot spice:
Let'sネギま!さんの第3回イラストコンテスト優勝者さんのサイトです。ネギvs.茶々丸戦のイラストは素晴らしい出来!
・ A wild tulip:
ネギ感想ページの高音絵がエロカワイ杉(15禁注意)
・ ハルモニア*:
絵日記の千雨マンガが!
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